季語解説
夏(三夏)・時候
【短夜】 みじかよ
◇「明易し」(あけやすし) ◇「明早し」 ◇「明急ぐ」
春分の日を境に昼が長くなり、夏至には夜が最も短くなる。短い夜を指す言葉であるが、物理的な長短よりも明け易い夏の夜を惜しむ気持が込められた季語である。(日永:春、夜長:秋、短日:冬)
例句 | 作者 |
海亀の産卵の浜明易し | 矢澤賢一 |
寝返れば思ひ寝返る明易し | 金井苑衣 |
初恋は貘の餌となり明け易し | 佃 藤尾 |
寝袋の中の寝返り明易し | 岡部玄治 |
明易し妻問ひ婚のむかしより | 仁尾正文 |
短夜の明けたるこむらがへりかな | 佐藤 愛 |
みじか夜や毛むしの上に露の玉 | 蕪村 |
象潟や苫屋の土座も明やすし | 曾良 |
短夜のあけゆく水の匂かな | 久保田万太郎 |
明易の始発駅より旅立ちぬ | 田中延幸 |
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