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選者選評 (選者:「草の花」俳句会・主宰 名和未知男)
《兼題》
★「これよりは女人禁制青あらし」
大峰山のように、女人禁制と修験の山が今もあります。どこかそのような所で詠まれた句でしょう。「青嵐」によく合う情景です。
◎「路線バス途絶えて久し青あらし」
日に何本ならまだしも、一週間に何本というバスを見たことがあります。行き着くところは「廃止」。昔のバス停には夏の風が吹くばかり……。
◎「坂がちの漁師町なり青あらし」
これも「青嵐」の似合う景色です。いか釣り漁船の休漁など、漁師さんも大変なようですね。
《自由題》
★「アスパラの花や穂高はけふ見えず」
どこか信州での句です。アスパラバスの花は目立たぬせいか詠む人が少ないようです。小さな花と見えない穂高の大景との対比が好ましく……。
◎「素足にて駈け行く少女剣士かな」
「素足」という季語の働きが良い句は少なく……。この句は少女の白い足が目に浮かび見事です。
◎「麦秋やサイロは長く影を引き」
北海道の句でしょうか。「麦秋」は少し付き過ぎのようでいて、やはりベストの季語だと思います。。
(なお、当会では「歴史的仮名遣い」を用いておりますが、投句の仮名遣いは原句のままとしました)
<添削>
14番 青嵐御陵一山ゆさぶりぬ → みささぎの山ゆさぶりて青嵐
(「御陵一山」が少し硬いので……)
34番 あっけらかん桐咲く朝の甲州路 → 甲州にあつけらかんと桐の咲き
(「甲州路」を弱めてみました)
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