季語解説
冬(仲冬)・地理
【初氷】 はつごおり(・・ゴホリ)
その年初めての氷結。寒気の始まりを示す。しかし、どこかに寒さの到来を楽しむ風情もあり、それを愛でる余裕もある。朝起きて初氷を見たときの新鮮な感動はうれしいものである。
例句 | 作者 |
初氷夜も青空の衰へず | 岡本 眸 |
藁を焚くけむり野面の初氷 | 面来痴草 |
初氷尾を大切に尾長跳ぶ | 堀口星眠 |
初氷面皮のごとく剥したる | 稲垣きくの |
大いなる旦の星や初氷 | 桂 白雨 |
有明の消ゆる早さよ初氷 | 上甲平谷 |
かんばせのくもり美し初氷 | 上田五千石 |
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