季語解説
春(三春)・時候
【春】 はる
◇「芳春」(ほうしゅん) ◇「陽春」(ようしゅん) ◇「三春」(さんしゅん)
四季の最初の季節。俳句、また暦の上では立春(2月4日頃)から立夏(5月6日頃)の前日までをいう。気象学的には太陽暦の3月・4月・5月、天文学的には春分(3月21日頃)から夏至(6月22日頃)までに当る。
例句 | 作者 |
春一日切り飴の音弾みけり | 落合 葵 |
蟇ないて唐招提寺春いづこ | 水原秋櫻子 |
奥山に春鉞を振り上げて | 大島雄作 |
春滝の水の若さに後ずさる | 能村研三 |
瞳なきローランサンの眼より春 | 向笠和子 |
春や昔十五万石の城下かな | 正岡子規 |
春病みてテトラポットは淋しいぞ | 北崎珍漢 |
指先のつめたきことのほかは春 | 山仲英子 |
女身仏に春剥落のつづきをり | 細見綾子 |
骨の音からんと春のなかにゐる | あざ蓉子 |
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